4月コース:伝統を学ぶ 〜インドアシュラム生活 vol.4〜

2018年04月11日

シュリカリアシュラムでは、4月コースが開催されています。

朝は、マッサージ、ヨガアーサナ、ジャラネティ、バンダ、呼吸法
昼は、長いヨガアーサナ
夜は、レクチャー、プジャ、インド音楽

など。たくさん学ぶことがあります。シュリカリでは、伝統的なヨガを学んでいただいているので、学びへのアプローチも伝統的です。いらない考えを落とす、それが何よりも本物のヨガへ近づく第一歩です。

時間に制限されたヨガを学びたいのか、教えたいのか。

それとも

時間を超えた普遍的なヨガを学びたいのか、教えたいのか。

ヨガとは、普遍的な哲学です。でも、これまでのモダンな歴史の中で、ヨガは現代的になってしまいました。シュリカリアシュラムでは、人間をこの肉体に限ることなく、しかし、この肉体の自由を享受することによって、自己の普遍性に到達してゆくことを養っています。難しく聞えるかもしれませんが、これがヨガです。この概念は、インドだけでなく日本を含めた色々な国に存在しています。ヨガを学ぶとは、体を動かすヨガアーサナを学ぶことだけでなく、その背景にある哲学や文化も学んでゆくことです。そうすることで、ヨガの深さを知り、人間の深さを知り、宇宙の深さを知ることができます。

例えば、先日アシュラムでプジャを行いました。プジャとは儀式や儀礼とも訳され、自己の神聖さを養ってゆくものです。シュリカリの伝統的なタントラのプジャでは、シヴァとシャクティという神の原理を自己に浸透させてゆきます。しかし、この儀式の中には日本でも見受けられるタントラの要素がしっかりと含まれています。タントラという言葉をネットで探すと、完全に歪んでしまった現代的タントラの概念が出てきますが、伝統的なタントラは全く異なります。伝統的なタントラの概念は、日本にも存在しています。それがどこにどのように存在しているのかは、レクチャーなどでお話しています。

シュリカリのタントラは「カウラ」流派です。このシステムまたは体系はそれ自体で完成しているので、この中に全ての学びが含まれています。この中で学ぶことによって、私たちは、現代的な体系では学ぶことのできない、統合された真実を掴んでゆくことができます。