指導者コース:レクチャー&グループトーク

2017年03月07日

シュリカリアシュラムでは、色々なプログラムがあります。どれもこれも醍醐味があるのですが、レクチャー&グループトークでは深く考えさせられるような、またはこれまであまり考えたことがなかったような、または普段の思考では辿り着けないような、、、そんなことを学んで話し合います。

そもそもヨガを学ぶとは自己を学ぶことです。自己を学ぶといっても、社会的心理的な自分ではなく、そういう枠組みを超えた原点からの自分について学びます。ということは、社会的心理的に本当の自分を制限してしまっているものは何かを観察する必要があるのですが、それらはあまりにも当然の覆いになってしまっています。自分を覆っているものを取り払うのは結構勇気がいるものです。そのために精神哲学があり、それを体得できるヨガアーサナがあります。完成された伝統的な精神哲学は、誤った認識を落として、正しい生き方に導いてくれます。

写真のように、アシュラムでは大勢の人が学んでいます。これは3月グループの写真です。日本、中国、アメリカ、カナダ、ブラジル、チリ、アルゼンチン、スペイン、フランス、ドイツ、スイス、チェコ、ポーランド、フィンランド、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン、ロシアなどなど、色々な国から生徒さんが集まっています。ディスカッションが白熱して、他の人の文章が終わる前にオーバーラップして別の人が話しはじめたり、周りを気にせずにしっかりと自分の意見を述べたり、感極まって泣く人もいたり、、、グループトークは盛り上がることが多いです。

こういう国際的な環境では、人間の多様性を学べます。日本にはもちろん外国人も沢山住んでいますが、他の国と比べると、日本という国は、ほぼ日本人のみ、ほぼ日本語のみといっても過言ではありません。アシュラムでは、「こうでなければならない」という日本的ルールは通じないことが多いです。でも、それは正しいルールではなく、不必要なアイデアだったりすることが多いです。そんな制限的なアイデアからも少しずつ脱皮してみましょう。

また、日本語コース開催中は、日本語クラスを別途設けたりしています。タントラ哲学、ヨガアーサナ、指導することの意義など色々なことを話し合っています。国籍問わず同じ人間であるので、生きる哲学はみんな同じですが、育ってきた環境が違うので、私達日本人のヨガ観やタントラ観は他の国の人と違う事が多いです。日本人は、西洋の影響を受けたモダンなヨガ観を持っていることが多いですが、ヨガの奥義を説明すると、西洋的つまり機械的なヨガ観をさっと落として、ヨガの源にダイレクトに飛び込んでいくことができます。タントラも同様です。ヨガやタントラの本源にせまった話は日本人の方には受け入れてもらいやすいので私自身も伝えていてとてもやりがいがあります。

シュリカリアシュラムでは、ヨガインストラクター養成コースが毎月開催されています。引き続き、「生きる」ということについて語っていきましょう。

(大勢でのレクチャー写真は、シュリカリアシュラムのFBよりお借りしました。Photo of large group lecture is from Shri Kali Ashram Facebook.)