「世のイロハに気づく」 − ヨガにおける個性 –

2020年04月13日

「個」に、あとからプラスした特徴を際立たせようとするあまりに、本当の「個」の性質が失われてしまった。これが、「個性」という言葉に私が感じていることです。

「自分とはいったい何なんだろう」と人が考えることは多いと思います。

人と違わなければいけないという考えは、無自覚のうちに心に浸透してゆきます。そして、プラスし続けて飾られた自分は虚構?となります。

伝統的なヨガや精神哲学のいいところは、あとからプラスした特徴を全部とりのぞいたところにある「元々の自分の良さ」を教えてくれることです。

ヨガで言うところの「ありのままの自分」には、短気や陽気だとかそういう特徴は入っていません。 例えば、親から引き継いだ気質は自分に追加されたものであって、本当の自分ではない。

飾ることなく持っている「個」の性質をお互い認め合うことができれば、自分の心も周りも平和になるだろうなと思います。

*インドのHOLIの写真をお借りしました。

(「世のイロハに気づく」シリーズでは、シュリカリを通して気づいた世の中のいろいろなことについて書いています。中口朋子)