Mahāśivarātri(マハーシヴァラートリ)

2020年04月06日

こんにちは。Bhagavanが書いてくれた「Mahāśivarātri(マハーシヴァラートリ)」について訳しました。大変遅くなりました。2020年2月のマハーシヴァラートリのタイミングでShri Kali Ashram の Facebookに投稿されたものの日本語訳です。

Mahāśivarātri “Great Shiva Night” by Bhagavan Shri Shanmukha

マハーシヴァラートリ「偉大なシヴァの夜」 by バガヴァン・シュリ・シャンムカ

シュリカリアシュラムは、この「偉大なシヴァの夜 Mahāśivarātri(マハーシヴァラートリ)」に、みんながとても幸せなスタートを切ることを願います。マハーシヴァラートリとは、自由(または解放)すなわちmokṣa(モークシャ)を実現するために、ヴェーダによって設立された吉兆な時です。シヴァそのものが「吉兆なもの」を意味します。偉大なシヴァ神、すなわち私たちの中にある神を祝うために、この儀式においてシヴァは、ヴェーダと、ヴェーダに属した解釈書であるタントラ、アーガマ、ニガマなどのによって認識されたMahādeva(マハーデーヴァ)すなわち偉大な神です。シヴァが、Skanda Purāṇa(スカンダ・プラーナ)、Linga Purāṇa(リンガ・プラーナ)、 Padma Purāṇa(パドマ・プラーナ)として称えられているヴェーダに帰する経典を引用することができるでしょう。これらの経典はヴェーダに由来し、ヴェーダの様々な讃歌を拡充しており、したがって、ヴェーダ全集とともに年代づけられなければなりません。

自由すなわちmokṣa(モークシャ)を祝うこの日は、ヴェーダ占星学の理解によって定められ、太古からのインドのヴェーダ訓詁学者によって太陰暦に基づいて計算されています。ヴェーダの暦では毎月13日目の夜と翌日の14日目にシヴァラートリが実行されます。マハーシヴァラートリは、新しい世界の秩序の誕生を祝うためにこの13日目の夜に祝福されます。

この日は、キリスト教徒のイースター祭、イスラムのラマダーン、仏教のヴェーサーカに類似しています。伝統的なタントラのスクールであるシュリカリアシュラムでは、この実践とは吉兆なものであり、今日では宗教として一般的に知られている「世界の思想文化」に類似していると理解しています。シヴァ自身がこの吉兆な夜に遵奉するように、人はこの日を祝うためにMahāvrata(マハーヴラタ)すなわち偉大な厳格を実行します。

遵守者はこの吉兆な夜の前は断食をします。そして、正直になり、他を傷つけず、許し、そしてシヴァに対して瞑想するといったような高潔な行為を実践します。Sādhakas(サーダカ)すなわち実践者は、一晩中起きたまま、シヴァ神の経験を真似るため、また、モークシャを実践するために宇宙を手放すことを真似るために、厳密な儀式とともにマントラを唱えます。この実践は、インドそして世界の寺院やJyotirlingas(ジョーティルリンガ/光のリンガ)などの様々な神聖な場所で執り行われています。シュリカリより愛を込めて。

Om Namaḥ Śivāya