RYT200 ありがとうございました 2018年和歌山

2018年11月13日

今年の夏秋に和歌山市で開催しておりました「RYT200ヨガ指導者養成コース」が終了しました。ご参加いただいたみなさん本当にありがとうございました。

今年は和歌山市での4回目の開催となりました。毎年違うメンバーで、毎年違う醍醐味を経験しています。

私はこのコースを通して、Shri Kali Ashram の師匠Bhagavan から学んだことをお伝えしています。

私たちは何かを学ぶときに、自分の今までの経験を元にして学ぶことが多いと思います。その経験は現代的思考に基づいているので、ヨガを学ぶときに障害になってしまいます。だから、その現代的思考から脱皮して「ゼロ」から学ぶことが大切です。シュリカリでは、現代的思考のからくりも観察してゆくので、当然と思っていたアイデアが落ちる、または、落としていかなければならないことに気づいていきます。

そうすると、そこには際限ない豊かな文化があります。

その文化の中にあるのがヨガです。現代的でも古典的でもなく普遍的な文化です。

その豊かな文化は何を話しているのか。それが「精神哲学」です。

シュリカリでは、これを「タントラ」という精神哲学を通して学んでいきます。仏教という精神哲学には仏陀という原理が存在しているように、シュリカリのタントラ哲学にはシヴァ神という原理が存在しています。これは、形而上学的実体(簡単に言えば、私たちのような姿かたちができあがる以前の宇宙原理)です。シヴァ神のことを学ぶから、仏陀を無視しているのかというとそうではなく、異なる専門用語を用いて「一つの真理」を学んでいるわけです。

このようなことを書くと「怪しい」と思われるかもしれませんが。。。何かを人に信じ込ませて、その組織やリーダーなしでは生きていけないようにさせるのは精神哲学ではありません。このことは、インドの映画「PK」で風刺されています。ちなみにこの映画は、社会的メッセージのある楽しいラブコメディなので、ぜひご覧下さい。

宗教、精神哲学、仏教、密教、禅、ヨガ、、、、このあたりの関係性を、最終日に話し合えたのはとても良かったなと思います。このコースに対する一人一人のアプローチや考え方や理解度は本当に違うので、何がわかって何がわからないのかを言ってもらえるのが良かったです。私から何をどのように説明しなければならないのかがわかりました。

今年も参加者のみんなが本当に素晴らしいコメントをしてくれました。「ヨガアーサナを学びにきたと思っていたけれど、それ以上のことを学んだ」「人にわけても減らない豊かさをいただいた」などなど。ありがとうございます。

世界中の精神的な教えはこのようなことを私たちに教えてくれているんだと思います。

FBでは、他にもたくさんの写真をご覧頂けます。

本当にありがとうございました。

中口朋子