年末のご挨拶
みなさん、2018年も本当にありがとうございました。
あらゆるものが瞬時に生起して消滅するという変化。それは、季節ごとに何となく異なる印象があります。年末にかけて流すものを流して、年始の新しい流れにのろうとする、そんな12月です。
『方丈記』にこうあります。
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。
変化、それは自然の特質。この変化の源は有るといっても無いといっても良し。この『方丈記』の始まりでは「無」という土台、「無常」という力、また「無常」という幻を感じます。
2018年もみなさんのおかげで Shri Kali の教えと共に歩むことができました。今年も色々な変化がありました。良しとされることも悪しとされることも、その発端は自分であり、それとどう向き合うかも自分。時の流れや心の揺れ、あらゆる移ろいがある中で、変化せずに自分の土台になっているのがシュリカリの教えです。この教えは、自分が生きている間だけでなく、この肉体があろうとなかろうと関係なく普遍的に存在しています。文字通り「有り難い」ものです。
今年や来年という言葉を使うのは普遍的ではありませんが、時間枠で存在しているのが人間。でも、時間枠を超えたところを観ずるのも人間。
これからも稽古と学びを深めていきたいです。
2019年は、シュリカリアシュラムでの養成コースからスタート。オンライン哲学講座も引き続き開催する予定です。和歌山のクラスは他のシュリカリの先生が担当してくださいます。1月以降のスケジュールは別途お知らせいたしますね。
みなさん、良いお年をお迎えください。
中口朋子