2019年 RYT200&500 ヨガ指導者養成コース修了(和歌山)

2019年10月28日

2019年、和歌山でのヨガ指導者養成コースが修了しました。おかげさまで、今年もみなさんと充実した時を過ごすことができました。

レクチャーで哲学をしっかり学んで、長いアーサナで「ヨガとはなにか」ということを身体に浸透させ、マッサージや呼吸法やプジャなども学び、伝統的なヨガを統合して学んでいただきました。

今年の200時間コース、そして、昨年&今年での300時間コースを通して、ヨガアライアンス RYT200 & RYT500 の資格を得ていただきました。ヨガアライアンス RYT といっても、スクールにより学ぶ内容は違います。シュリカリではもちろん、ヨガの真髄に迫った伝統的なヨガ。

和歌山でもタイの Shri Kali Ashram と同じ内容で進めています。アシュラムでは多国籍多文化の人が参加しているのでダイナミックなリズム。日本では、日々の生活にそった禅的なリズム。と言えるかもしれません。

伝統的なヨガをちゃんと学びたい、シュリカリのヨガはどんなものだろう、3ヶ月週末コースついていけるだろうか、など、みなさん熱い思いと少し不安も抱きながら始まったコース。終わると、みんなそれぞれの立場からしっかりと前進されていました。ヨガと自分と人生と、そしてこの宇宙の事実に対する納得、と言えるかもしれません。

ヨガは、頭では決して学べないので、体で学ぶ。もう一歩踏み込んで表現すると、そのような区別のない「一体となった状態」で学んでゆきます。そうすると、もちろん、自分のヨガのアーサナも深まります。何よりも、ヨガをする意味や自分の本当の価値がわかるようになってきます。

伝統的なヨガは、インドの古代の経典に沿って行われます。誰かが作ったシークエンス(ポーズの流れ)ではなく、自然に存在する流れ。そんな自然な流れに身を任せると、自分の気(プラーナ/サンスクリット語)がスムーズに流れてゆきます。

身体はとても正直です。

最初はよくわからない言葉やあまり馴染みのない概念が出てきて、ハテナが浮かぶが、とりあえずノートに書いておく。でも、そんな状況がある時から変わってゆく。レクチャー内容の意味と深さがわかってくる。学びを噛み締めはじめる。形而上学的な意味が腑に落ちる瞬間。自分のアーサナの深まりを観ずることができるようになってくる。

ヨガとタントラの価値、自分の価値、人生の価値を、徐々にみんなが理解しはじめる姿を見せてもらいました。ありがたいものです。

「誰もが形而上学を必ず理解できる」と今年も実感しました。

年齢、仕事、家族など生活状況により、みんなそれぞれ、今、自分が自分の人生で立っている場が違う。だから、同じことを学んでも、人によって経験が違う。それぞれの立場でベストを尽くしてシュリカリを学んでもらっていたんだなあと思います。貴重な時間をありがとうございました。

私自身、みなさんに伝えれば伝えるほど、伝統的な文化(精神哲学・実践や技)の重要性や意義をさらに理解できるようになってきました。経済重視のストレス社会。本当の生き方を教えてくれない学校教育。昔ながらの家族構造の崩壊。本当のところがわからなくなるのは当然。だから多くの人が何かを求めてゆく。でも「何」も見つからない。アイデア過多の社会で、「心」はいつも曇り。そんなループから抜け出すために存在しているのが、伝統的な文化。ヨガはその一つ。

Bhagavan はヨガをそのような文化の視点から教えてくれます。日本にあるヨガやタントラの文化。そこに立てば「心」が晴れる。

朋子